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記憶汚染展に行った

CATEGORY:日記

キャンパスに油絵で描かれた絵。学校の廊下のようなところで女生徒が立っている。顔は塗りつぶされている。

渋谷BEAMのBEAMギャラリーで開催されている記憶汚染展という展覧会に行った。
見ていると徐々に記憶が汚染されていく、みたいなコンセプト。

入って最初のいくつかの展示では、自分の記憶がいかに曖昧なものであるか、ということを認識させるようなものが多かった。

壁に印刷されたベートーヴェンの絵が大量に貼ってある。どれも微妙に違う。羽ペンを持っていたり鉛筆を持っていたり指揮棒を持っていたり。
大量のベートーヴェン。全てが微妙に違って、本当のベートーヴェンはどれでしょう、というもの。
おぞましいほどの量のピンクの付箋が壁に貼ってある。全ての付箋に何らかの記号が描かれていて、まるで呪印のよう。
展示の最初に見せられた記号を思い出して付箋に書いて貼ってください、というもの。全然覚えてない。というか怖い。

なるほど、そういう展示なのね、と思いながら歩いていると、徐々に自分の認識している世界とこの展示で語られる世界にズレがあることに気づき始める。

この展示全体を通して一つの大きなストーリーがあることに気づいてから、ゾクゾクが止まらなかった。
まるで体験できるホラー小説で、読み物が本当に多かったのだけれど、物理的な手触りでもってホラーの世界を感じられるのがすごく良かった。

冷蔵庫のようなサイズの箱にわけのわからない言葉が描かれた箱が大量に貼ってある。
まるで封印されているかのような何かの箱。一体中には何が入っているのか。

声優の梶裕貴さんによる音声ガイドを聴きながら展示を見ることもできて、声がとても聴きやすくて世界観に浸れた。

16台のブラウン管が棚に並べられていて、不気味な映像が映っている。
大量のブラウン管が並べられて、夢で見たことがあるような光景が流れ続けていた。

一緒に行った妻によると、この企画が TikTok でバズっていたらしくて、こういう展覧会の文脈を知らずに来ている人が多かったらしい。つまり最近のモキュメンタリーの流行の流れとかそういうの。
これまでやっていたこのシリーズの恐怖心展のときには見なかったような客層の方たちが多かったと感じた。だからなんだという話なんだけれど、要は騒がしい人が多くてちょっと辟易したという話。まあ人気が出るのは良いことなので仕方ない。

記憶汚染展の本とアクリルキーホルダー。
グッズ。こういうときはちゃんと思い出としてグッズを買おうという心持ちの最近。

1つだけ、最後どうしても僕の記憶力の敗北によって悔しい思いをしたところがあって、それだけが心残り。
でも本当に楽しかったです。良いゾクゾクをありがとうございました。